【シンガポール】ゲーム機器レイザー、ビザと仮想カード発行[金融](2020/10/07)
シンガポールと米国に本社を置くゲーム用周辺機器大手のレイザーは6日、米クレジットカード大手ビザと提携し、シンガポールで仮想プリペイドカードを発行すると発表した。東南アジアで強化しているフィンテック(ITを活用した金融サービス)事業の一環で、ミレニアル世代(1980~2000年前後生まれ)の需要を取り込む考えだ。
ビザ加盟店で利用可能な仮想プリペイドカード「レイザー・カード」を、モバイル電子決済アプリ「レイザー・ペイ」上で発行する。10~12月に1,337人に試験的に利用してもらい、その後、正式に始動する。
通常のクレジットカードと同様に、決済金額に応じてポイント還元やキャッシュバックなどの特典を付与する。カード会員のステータスを「スタンダード」や「プレミアム」にアップグレードした利用者には、実物の決済カードも提供。プレミアムカードは決済時に「発光」する世界初のカードにしたという。
レイザーはフィンテック事業を強化しており、シンガポールではデジタル銀行の免許も申請している。
同社フィンテック部門レイザー・フィンテックのリー・リメン最高経営責任者(CEO)は「若者やミレニアル世代を中心とした消費者の電子決済のニーズに応えていきたい。ビザとの今回の提携は、こうしたニーズに応える多くの機会につながる」と語った。