【香港】現行感染対策15日まで延長、バーの巡回強化［社会］（2020/10/07）

香港政府は６日、現行の新型コロナウイルス感染防止対策を大枠で維持し、15日まで１週間延長すると発表した。９日から適用する。官営メディアのＲＴＨＫなどが伝えた。

公共の場所での５人以上の集まりを禁じる集合制限令やマスクの着用義務、飲食店などでの営業規制を現行のまま継続する。ただし、公共スケートリンクで最大４人までのチーム活動を認めるなど、一部の規制を緩和する。

陳肇始（ソフィア・チャン）食品・衛生局長は記者会見で、九龍地区・尖沙咀のバーでクラスター（感染者集団）が発生したことに言及。「状況を注視すると同時にバーへの巡回を強化する」と述べた。状況次第で引き締めを行う可能性を示唆した。

現行の規制措置の期限は８日に迫っていた。

林鄭月娥（キャリー・ラム）行政長官も６日午前の記者会見で、域内で経路不明の新規感染者が少数ながら増えていることに警戒感を示し、「流行第３波が過去のことになったとは言い切れず、警戒を続けるのが妥当」との考えを示した。