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【シンガポール】19年の運用資産額16%増、株式市場好調で[金融](2020/10/01)

シンガポールに拠点を置く資産運用会社による運用資産総額は、2019年末時点で3兆9,770億Sドル(約306兆6,390億円)となり、前年から16%増加した。伸び率は18年末時点の5%増を大きく上回った。株式市場や海外からの資金流入が好調だったことが背景にある。

シンガポール金融管理庁(MAS、中央銀行に相当)が9月30日に発表した統計によると、19年末時点の運用資産総額は、株式や債券といった伝統的な資産と、不動産やベンチャーキャピタル(VC)といったオルタナティブ(代替)資産の両方で2桁の伸びを示した。伝統的な資産は25%増、代替資産は12%増だった。

代替資産の内訳をみると、VCの運用資産額は110億Sドルと資産別で最も少なかったものの、増加率は86%増で最大の伸びを示した。運用資産額が最も多かったのはプライベートエクイティ(PE)で14%増の2,430億Sドル。ヘッジファンドは14%増の1,990億Sドル、不動産投資信託(REIT)は19%増の1,260億Sドルだった。

19年の資金流入源は、全体の76%がシンガポール国外だった。アジア太平洋地域からの流入が目立ち、純資産流入額は前年比21%増で18年の1%減から大幅に回復した。

資金の投資先では、アジア太平洋地域(シンガポールを除く)が全体の69%を占めた。シンガポールは15%だった。

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