【香港】アントバンクが正式開業、ネット銀6行目[金融](2020/09/30)
中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)傘下の金融会社、バ蟻科技集団(アントグループ、バ=むしへんに馬)が全額出資で香港に設立したインターネット専業銀行、バ蟻銀行(香港)(アントバンク)が28日、正式に開業した。香港でのネット銀の正式開業は6行目となる。
29日付香港経済日報によると、香港永住者用の香港身分証(IDカード)があれば、口座開設はスマートフォンアプリを使って約3分で完了。預金や振り込みなどの基本的な金融サービスが24時間できるほか、融資や金融商品購入などさまざまな金融取引が可能。普通預金の金利は預入金額2万HKドル(約27万円)までが2.5%、2万~50万HKドルが1.0%と、先に開業したネット銀同様に高めに設定した。
アントが香港で手掛ける電子決済サービス「支付宝(アリペイ)HK」とも連携する。アリペイHKのアプリ内のミニプログラムでも口座を開設できるようにするほか、中小企業向けに特化したサービスの提供も検討している。