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【カンボジア】労組、最賃11.59ドル引き上げ要求[経済](2020/09/04)

カンボジアの労働組合は3日の国民議会(下院)で、縫製労働者の最低賃金を11.59米ドル(約1,232円)引き上げるよう正式に求めた。クメール・タイムズ(電子版)が同日伝えた。

カンボジア労働組合連合(CLC)や労働者運動集団連盟(CUMW)の代表20人以上が8月末、国民議会に提出する最低賃金の引き上げ案について協議。現行の最低賃金、月額190米ドルの6.1%に相当する11.59米ドルの値上げを要求することで合意していた。

引き上げ案は7月に提出される予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で遅れていた。

CLCのアト・トーン代表は「引き上げは縫製・履物・かばん工場の労働者にのみ適用される」と説明した。

CUMWのパブ・シナ会長は「最低賃金の引き上げについて政労使の3者で交渉することになるが、新型コロナと欧州連合(EU)による特恵関税制度「EBA協定」の一部停止などで、交渉は厳しいものになることが予測される」と話した。

新型コロナの影響を受けて、7月上旬までに操業を停止した縫製・履物・旅行用品の工場は約400カ所。失業者は15万人に上った。

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