【韓国】韓国の対中依存度、輸出と投資で深刻化［経済］（2020/09/04）

韓国の全国経済人連合会（全経連）は３日、新型コロナウイルス感染症の流行後、輸出と投資の両面で韓国の中国への依存度が高まっているという報告書を発表した。

韓国の輸出全体に占める中国向け比率は2020年１～７月が25.8％と、前年同期比で1.5ポイント上昇した。

対中輸出をけん引しているのは半導体とコンピューターだ。第５世代（５Ｇ）移動通信システムに対応したスマートフォンの普及や新型コロナによる非対面業務の拡大などで、半導体は3.8％、コンピューターは38.3％増加した。

新型コロナによる経済の先行き不透明感で、20年上半期の韓国への海外直接投資額は減少したものの、中国からの投資はむしろ拡大。前年同期比2.8倍の８億5,600万米ドル（約910億2,600万円）となり、外国人直接投資に占める中国の割合は8.2ポイント増の11.2％となった。特に、バイオなど医薬品分野への投資が拡大しているという。

韓国では、習近平国家主席の年内訪韓の観測が高まっている。全経連のキム・ボンマン国際協力室長は「習主席の訪韓を機に韓中の経済協力関係を正常化し、新たなビジネスチャンスを創出したい。それにより新型コロナによる経済危機を突破しなければならない」と述べた。