【韓国】ポスコケミ、EV電池用正極材を増設へ[化学](2020/09/02)
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韓国鉄鋼大手ポスコグループ傘下のポスコケミカルは9月1日、全羅南道光陽市の既存工場で次世代電気自動車(EV)バッテリーの中核部材である4元系電池(NCMA)正極材の生産ライン増設に着手した。急成長するEV向けバッテリー需要にいち早く対応するのが狙いだ。
生産ラインの増設には2,895億ウォン(約258億2,100万円)を投じ、2022年の量産開始を目指す。増設工事が完了すれば、年間3万トンのNCMA正極材を生産できるようになる。
NCMA正極材は、従来のニッケル系、コバルト系、マンガン系の3種類の材料をブレンドする3元系(NCM)正極材に、アルミニウムを添加したもの。導入により車載電池の出力と安定性の向上が期待できる。
ポスコケミカルは今後、EV向けを中心に2次電池素材事業の育成に注力し、30年までに世界市場でシェア20%、売上高22兆ウォンの達成を目指す。