【インド】タミル州、封鎖を９月末まで継続も規制緩和［社会］（2020/09/01）

インド南部のタミルナド州政府は８月30日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う州内での封鎖を９月末まで延長すると発表した。ただ、規制を大幅に緩和する。

公共交通機関は州都チェンナイとその他の地域で９月１日から再開が可能になる。ただし、チェンナイのメトロ（都市高速鉄道）の運行再開は７日から。州内での移動に必要だったＥパスは不要となるが、ライブミント（電子版）によると他州や海外からの移動には今後もＥパスの取得が必要だ。

宗教施設やホテル、ショッピングモールも９月１日からの再開を認めた。モールは従業員を全面的に出勤させた上での再開を可能とする。日曜日に実施していた完全封鎖も廃止する。

多くの規制を緩和した一方、中央政府のガイドラインに基づき映画館は引き続き営業禁止とする。

中央政府は８月29日に封鎖解除第４期のガイドラインを発表し、９月７日からのメトロの再開などを認めた。８月31日時点のタミルナド州の累計感染者数は42万2,085人で、西部のマハラシュトラ州、南部のアンドラプラデシュ州に続いて３番目に多い。