【ミャンマー】コロナ規則違反者には厳罰、スー・チー氏［社会］（2020/09/04）

ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は、新型コロナウイルスの市中感染が広がる中、政府の定める予防のための指示に従わない人を厳罰に処す方針を示した。ミャンマー・タイムズ（電子版）などが２日伝えた。

スー・チー氏は２日、ソー・ティン・ナイン副内務相、最大都市ヤンゴンの地方政府幹部とのテレビ会議で、「違反者には感染症予防管理法ではなく、自然災害管理法を適用し、厳罰に処する」と述べた。感染症予防管理法の違反者には最大5,000チャット（約400円）が科される一方で、自然災害管理法では最長１年の禁錮刑が適用される。

西部ラカイン州では、州都シットウェで８月16日に約１カ月ぶりにコロナ感染者が確認されてから市中感染が拡大。ヤンゴン管区でも感染者が急増。９月２日午前までに、累計感染者が1,000人を超えた。

政府は、ラカイン州での滞在歴があり、８月10日以降に同州から他の州・管区へ移動した全ての国民に対して、移動先の当局と病院に連絡し、隔離措置を受けるよう命じている。同州の州都シットウェから航空便でヤンゴンに到着した人は、過去２週間で7,000人以上。連絡がとれない、また、隔離などの指示に従わない人が約4,000人に上るという。

シットウェ―ヤンゴン路線は現在、運航が停止された。ヤンゴンのインセインやティンガンジュン、ラインなど７郡区では、２日午前８時から外出禁止措置が講じられている。