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【台湾】高雄新市長、産業構造の転換に優先着手[経済](2020/08/17)

高雄市長補選に当選した与党の民主進歩党(民進党)の陳其邁氏(前行政院副院長=副首相)は15日、産業構造の転換や就業の増加、大型インフラの建設、大気汚染の改善の4点を今後優先的に取り組む方針を示した。半導体産業の集積などを進めることで、「積極的に高雄経済の発展を図る」と強調した。16日付経済日報などが伝えた。

産業の発展に向けては、新たな産業団地「橋頭科学園区の開発」や「ハイエンド製造センター化」、「亜洲新湾区の再開発」、「青年層の起業支援」、「特色ある商圏への更新」の5分野に注力する。中でも橋頭科学園区の開発を重点に据える。台南市と組んで世界最先端の半導体産業の集積を狙い、外資大手の投資を呼び込む計画。

ハイエンド製造センター化では、企業の生産ラインをスマート化し、第5世代(5G)移動通信システムや、人工知能(AI)とモノのインターネット(IoT)を組み合わせたAIoTなどの応用を進める構想。亜洲新湾区は位置付けの再構築を行い、デジタルコンテンツやMICE(会議、視察、国際会議、展示会・見本市)・観光業、ハイエンドサービス業などの発展を推進していく。

陳氏は、捷運(MRT)の建設を今後加速すると強調。新路線の建設計画を立ち上げる可能性にも触れた。

補選は韓国瑜・前高雄市長の解職請求(リコール)が6月に成立したことを受けて実施。陳氏は8月末に市長に就任する見通し。任期は約2年4カ月。

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