【インドネシア】年内は外国人観光客受け入れず=調整相[観光](2020/08/14)
インドネシアのルフット調整相(海事・投資担当)は13日、年内は外国人観光客の受け入れを再開しない方針を明らかにした。新型コロナウイルスの感染防止を優先しつつ、当面は国内観光の促進による経済活性化を目指す。地元各メディアが同日伝えた。
ルフット氏はこの日のウェブセミナーで、まずは国内観光客数をコロナ禍前の7割の水準まで戻すことに注力すると説明した。今年はサウジアラビアへの巡礼便が運航禁止になったこと、シンガポールやマレーシアなどへの医療観光も難しいことなどから、代替需要として国内旅行の増加が見込めるほか、「ワーク・フロム・バリ」など観光地からテレワークする動きにも期待を示した。ただし観光業が完全に回復するには10カ月ほど要するとみている。
一方でバリ州政府はこれまで、9月11日には外国人観光客の受け入れを再開する方針を示している。ブディ運輸相も8月11日のウェブセミナーで、外国人観光客の受け入れに向けて「キャンペーンを実施する」と話していた。
政府は4月2日以降、一時滞在許可証(ITAS)の保有者などを除いて外国人の入国を禁じている。