【シンガポール】7月の東南ア訪日客99.7%減、依然厳しく[観光](2020/08/24)
2020年7月に東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国から日本を訪れた旅行者は、前年同月比99.7%減の約740人となった。6月の約200人を上回ったものの、全般的に新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況が続いている。ただ日本政府は、東南アジアの一部の国と人の往来再開に向けた措置を導入しており、今後は入国者が増える可能性がある。
7月の訪日客数は、タイ、マレーシア、シンガポールが6月に引き続き前年同月比100%減だった。フィリピンは6月から横ばいの50人で99.9%減。インドネシアは20人から50人へとやや増えたが、99.8%減となった。
6カ国中、最も多かったのはベトナムで600人。6月の100人から6倍となった。ただ前年同月比のマイナス幅は98.5%で、6月に引き続き9割を超えている。
日本への直行便は、6カ国全てで8月も引き続き大幅な運休・減便となっている。
日本政府は7月末以降、東南アジアの一部の国と出入国制限を段階的に緩和する措置を導入している。タイやベトナムとは、7月末から駐在員や長期滞在者を念頭に置いた「レジデンストラック」の受け付けを開始した。
シンガポールとは短期出張者向けの「ビジネストラック」と「レジデンストラック」、マレーシアとは「レジデンストラック」を9月にそれぞれ開始する予定だ。