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【台湾】海外初の三井ガーデンホテル、台北で試営業[観光](2020/08/19)

三井不動産は18日、台北市大安区のホテル「和苑三井花園飯店 台北忠孝(MGH Mitsui Garden Hotel 台北忠孝)」をプレオープンした。同社のホテルブランド「三井ガーデンホテル」として初の海外進出。2024年には台湾でのホテルを3カ所体制とする計画だ。

三井不動産は、同社のホテルブランド「三井ガーデンホテル」の海外1号店を台北市大安区でプレオープンした=18日(NNA撮影)

三井不動産は、同社のホテルブランド「三井ガーデンホテル」の海外1号店を台北市大安区でプレオープンした=18日(NNA撮影)

台北捷運(台北MRT)忠孝新生駅から徒歩約1分の場所に位置する。建物は地下5階、地上17階建てで、客室数は297室。敷地面積は約1,470平方メートル、地上階の延べ床面積は約1万4,000平方メートル。7月13日から宿泊予約を開始した。台湾三井不動産の下町一朗・董事長兼総経理によると、予約数は徐々に増えつつある。

台湾三井不動産の全額出資子会社で、同ホテルを運営する台湾三井不動産飯店管理の戸田真人総経理によると、平均客室単価(ADR)は3,000台湾元(約1万800円)に設定。新型コロナウイルス感染症を受けて、当初想定の5,000元から引き下げた。

台湾のホテルでは珍しい日本式の大浴場や、台湾で著名な料理人、稲村健司氏が監修した朝食ビュッフェが売り。朝食ビュッフェは、日本式イタリアンと和食、台湾料理をそろえる。

客室はシャワールーム・バスルーム、トイレ、洗面台をそれぞれ独立させた間取りで、冷暖房を完備。新北市の観光地「九フン(フン=にんべんに分)」、「台湾のスイーツ」、「台南の街並み」をそれぞれイメージしたコンセプトルームも3室用意する。

グランドオープンはインバウンドの再開後を予定している。まずは台湾の域内旅行者をターゲットに運営する。三井不動産は、新型コロナウイルスのまん延を受けた訪台旅行者の消失などの不安要素があるものの、台湾のホテル市場は「長期的に見れば有望」との見方を示した。

下町董事長も、インバウンド再開後の需要増を見込む。元々台湾は日本人の人気旅行先だったこともあり、「日本からの観光客はすぐに回復する」と強調した。

■敦化北路に3カ所目開設へ

下町董事長は、24年に台北市敦化北路で台湾3カ所目となるホテルを開業すると発表した。22年には台北市の中山北路と忠孝東路の交差点付近に設ける2カ所目のホテルが開業する予定だ。2~3カ所目のホテルのブランドは未定。

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