【香港】香港取引所の時価総額、世界トップ奪還[金融](2020/07/23)
21日の香港株式市場で香港取引所(HKEX)の時価総額が終値ベースで4,800億HKドル(約6兆6,000億円)を超え、世界の取引所でトップに立った。前日に中国電子決済サービス最大手「支付宝(アリペイ)」の運営会社が香港と上海での同時上場計画を発表するなど、中国本土の有望企業の相次ぐ上場により収益が押し上げられることへの期待が高まったためだ。22日付香港経済日報などが伝えた。
香港取引所株の21日の終値は前日比9.8%高の380HKドルとなり、2000年に上場して以来の高値を更新した。12億6,783万株余りの発行済み株式で算出した時価総額は4,817億HKドルとなり、米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の約4,630億HKドルを抜いて、世界トップとなった。香港取引所が首位を奪還するのは15年8月以来、ほぼ5年ぶりだ。
21日には、香港の代表的な株価指数を算出する恒生指数公司(ハンセン・インデクシズ)が、ハイテク関連銘柄の新株価指数を27日から算出・公表すると発表したことも追い風になり、香港取引所の株価は一時388HKドルまで跳ね上がった。
同紙によると、香港取引所の時価総額は15年4~8月の約5カ月間にもCMEを上回っていたことがある。米金融大手シティグループは、香港取引所の首位奪還について「複数の好材料がそろっており、一定期間は首位を維持しそうだ」との見方を示した。