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【台湾】TSMCが封止投資、エコシステムを構築[IT](2020/07/15)

ファウンドリー(半導体の受託製造)世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、最先端の製造プロセスの導入と並行して、先端パッケージング(封止)分野での投資を加速させる。台湾現地の関連設備メーカーや材料企業の支援も進めて、先端封止技術を巡る独自のサプライチェーンを整え、米アップルなどの大口顧客からの受注を取り込む考え。14日付経済日報が伝えた。

TSMCが今年計画する資本的支出(研究開発や設備投資などに投じる費用の総称)は、過去最高となる150億~160億米ドル(約1兆6,000億~1兆7,200億円)。このうちの10%を先進封止分野に充てる。台湾元ベースでは480億台湾元(約1,750億円)となる計算。南部科学工業園区(南科)や新竹科学工業園区(竹科)龍潭園区などの工場で封止・検査能力の拡充に乗り出す。

封止向けの設備と材料は、弘塑科技(GPT)や中華精測科技(CHPT)など複数の地元企業から調達する。サプライヤー企業と緊密なビジネスエコシステムを形作り、世界のファウンドリー市場で最大手の地位を一層固める戦略だ。

■時価総額が世界12位

TSMCの台湾株式市場での株価は14日、前日比2.5%高の363.5元で取引を終え、上場来最高値を更新した。時価総額は9兆4,257億元に達し、台湾上場企業の過去最高額。13日時点で世界の時価総額ランキングで12位に付けた。

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