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【韓国】サムスン6Gでもリードへ、報告書を公開[IT](2020/07/16)

韓国のサムスン電子は14日、次世代通信技術のビジョンを示す「新たな次元の超連結経験」(The Next Hyper-Connected Experience)という報告書を公開した。第5世代(5G)移動通信システムの次世代となる6G技術で、サムスンが市場をリードするという意味合いが込められているという。

報告書によると、6Gは5Gの50倍以上の毎秒1テラ(テラは1兆)ビット以上の通信速度が想定され、遅延時間は5Gに比べ10分の1に減るという。6G時代には5,000億個の機器が通信ネットワークにつながると予測。自動車やロボット、社会インフラに搭載されたスマートセンサーなど無数の機器からデータを生み出すようになる。

サムスン電子は、6G時代に活用が増える技術として◇拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などの技術を含めた「超実感拡張現実」(XR)◇裸眼で見える立体の「3次元(3D)ホログラムディスプレー」◇医療分野で遠隔手術などに使われる「デジタル複製」――などを挙げた。

6Gを巡っては、米国連邦通信委員会(FCC)が昨年3月に実験を開始。中国政府も6G研究を国の成長戦略に位置づけ、昨年11月に専門家組織を立ち上げた。韓国政府は8月に6G推進計画を発表する計画を示すなど、欧米やアジア勢が同分野で先行しているとしている。

サムスングループは6G時代には無数の機器がネットワークにつながると予測し、市場リードに向けた取り組みを本格化させる(写真はイメージ、サムスン電子提供)

サムスングループは6G時代には無数の機器がネットワークにつながると予測し、市場リードに向けた取り組みを本格化させる(写真はイメージ、サムスン電子提供)

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