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【フィリピン】アヤラ系電力の豪企業買収、現地当局が承認[公益](2020/06/23)

フィリピンの大手財閥アヤラ・コーポレーション傘下の電力会社ACエナジーは22日、合弁会社UACエナジーがオーストラリアの風力発電会社インフィジェン・エナジーを買収する計画が、同国の外国投資審査委員会(FIRB)から承認されたと発表した。

FIRBの承認により、UACエナジーはインフィジェンの株主に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施できる状況になった。TOBではインフィジェンの株式を1株当たり0.8豪ドル(約59円)で買い付ける。全株を取得した場合の取引額は7億7,700万豪ドルに上る。

UACエナジーは3日、インフィジェンに12.82%出資したと発表し、TOBで残る株式を取得する意向を表明していた。これまでに持ち株比率を13.4%に引き上げている。

一方、マニラタイムズによると、インフィジェンの取締役会はUACエナジーによる買収に抵抗しており、スペイン電力大手イベルドローラ系の再生可能エネルギー発電会社イベルドローラ・リニューアブルズ・オーストラリアによる買収で合意した。買収額は1株当たり0.86豪ドル、総額8億4,100万豪ドルと、UACエナジーの提示額を上回る。

UACエナジーには、ACエナジーが75%、ACエナジーとUPCリニューアブルズ・グループの合弁会社UPCリニューアブルズ・オーストラリアが25%をそれぞれ出資する。

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