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【香港】香港競争力、世界5位に後退=スイスIMD[経済](2020/06/18)

スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が16日発表した2020年版の世界競争力ランキングで、香港は63カ国・地域中で5位と、前年の2位から3つ順位を下げた。17日付信報などが伝えた。

首位はシンガポール、2~4位はデンマーク、スイス、オランダの順だった。香港がトップ3圏外となるのは5年ぶりで、過去10年で最低の順位となった。中国による香港への国家安全法導入や、政府などへの抗議活動が再燃する傾向にある最近数カ月の動きは今回の評価理由には含まれていない。

ランキングを構成する主要4項目を見ると、「政府の効率性」は5年連続で首位を維持。「ビジネスの効率性」も2位を保った、急落したのは昨年末から景気後退入りした「経済状況」で、前年の10位から28位に後退した。「インフラ」は14位と順位を8つ上げた。小項目では、「商業関連法規」が世界トップを維持。「システムの枠組み」は前年の2位から1位に、「通貨相場の安定性」は19位からトップとなった。

香港政府報道官は、「(一連の抗議活動によって)昨年下半期(7~12月)に景気後退に陥ったためではないか」と説明。香港社会・政治情勢の安定が憂慮されたと分析した。一方、「一国二制度」を前提に中国本土と経済連携を強化していくことが香港にビジネスチャンスをもたらすとも指摘し、インフラやイノベーション分野への投資も強化していく方針だと強調した。

香港中文大学の荘太量(テレンス・チョン)経済学部准教授は、国家安全法の制定によって米中の政治対立が一層高まりかねないとし、米国が香港の貿易活動の制限に踏み込めば、香港の順位はさらに下がる可能性があると述べた。

今回の競争力ランキングで日本は34位と前年の30位から4つ順位を下げた。香港は米保守系シンクタンク、ヘリテージ財団が先に発表した20年版経済自由度ランキングでも2位に後退。長年維持した首位の座をシンガポールに明け渡した。

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