【韓国】オリオン、中国とベトナムでミネラル水発売[食品](2020/06/18)
韓国の製菓大手オリオンは16日、2019年12月に発売を開始したミネラルウオーター「オリオン済州溶岩水」について、中国とベトナムでも販売を開始したと発表した。ミネラルウオーター市場が成長している両国で、高級製品として売り込みたい考えだ。
中国では20~30代の会社員をターゲットに、上海と北京、広州のコンビニエンスストアで発売。地場インターネット通販大手の京東集団(JDドットコム)にも出店した。
ベトナムではホーチミンとハノイのコンビニで販売を開始した一方、ホテルやレストランへの営業にも力を入れる。同国での韓流ブームを意識してラベルにはハングルで商品名を併記した。
韓国経済新聞によると、オリオンは昨年、国内外での販売を目指して南部・済州特別自治道に工場を完成させた。しかし、海洋深層水の取水権を巡って、輸出だけでなく国内でも販売したいオリオン側と「輸出向けのみ許可した」とする自治体との間で摩擦が生じていた。
同社は済州地域への社会貢献を約束し、国内向け生産量を1日200トンに制限することで取水権を確保した経緯がある。