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【シンガポール】デング熱が過去最多、さらに流行も[社会](2020/06/17)

シンガポールで6月7~13日にデング熱に感染した人は1,158人に達し、1週間当たりの感染件数として過去最多を記録した。今年の感染者は累計1万1,166人、死者は12人となっている。当局は今後さらに流行が加速するとみて、注意を呼び掛けている。

国家環境庁(NEA)によると、例年6~10月はデング熱の流行シーズンだが、今年は4月中旬ごろから1週間当たりの感染者数が急増している。これからピークシーズンに突入することから、今年の感染者数は、近年で最も流行した2013年の2万2,170人と同程度か、上回る水準となる見通しだ。

15日時点で、国内の211カ所でクラスター(感染者の集団)を確認している。2日時点の176カ所から大幅に増加した。

NEAが先に発表した声明によると、感染が多発している背景には、ここ30年間余り流行していなかった血清型のデング熱の流行がある。抗体を持つ人が少ないため、感染が増加している。

新型コロナウイルスの感染対策として実施された職場や学校の閉鎖措置「サーキットブレーカー」も一因だ。デング熱を媒介するネッタイシマカが活動する日中に、自宅で過ごす人が増えたことから、蚊に刺される人が増加。感染が増えるとともに、ネッタイシマカの繁殖が加速している。

シンガポールでネッタイシマカが媒介するデング熱が流行している=16日、シンガポール西部(NNA撮影)

シンガポールでネッタイシマカが媒介するデング熱が流行している=16日、シンガポール西部(NNA撮影)

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