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【ミャンマー】スズキ、セダン販促でバーチャル発表会[車両](2020/06/16)

スズキのミャンマー子会社スズキ・ミャンマー・モーターは14日、現地生産するセダン「シアズ」のマイナーチェンジモデルを発売した。新型コロナウイルスの感染拡大防止策で大型イベントの自粛が続いていることから、フェイスブック上でのバーチャル発表会を初めて行った。

ミャンマーでは、車両登録を行う道路交通管理局(RTAD)が5月11日に業務を再開。新車の販促が再び本格化したが、経済の先行き不透明感から客足は戻っていない。

スズキは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の規制で、ティンジャン(ミャンマー正月)後にいったんミャンマーの2工場の稼働を停止したが、4月27日から生産を再開。販売店も5月下旬から全56カ所が営業を始めている。

スズキ・ミャンマー・モーターの浅野圭一社長は14日の発表会で「政府が示す新型コロナウイルスの感染防止策に沿い、ティラワでの生産を続けている。販売店も安全に車を選べるように対応しており、ぜひ訪れて欲しい」と呼び掛け、消費意識の浮揚を図った。再生回数は動画発信から約15時間余りで1万回を超えた。

新型シアズは、フロントやバンパーのデザインを変えたほか、スマートフォンを接続できるタッチパネル式の音響装置を備えた。価格は商業税込みで2,820万チャット(約215万円)。新型コロナ発生以降、ミャンマー中央銀行が政策金利を3度にわたって引き下げたことにより、地場銀行と提携する自動車ローンの年利は年初の13%から10%に下がっている。

スズキは最大都市ヤンゴン近郊のティラワ経済特区(SEZ)と南ダゴンの工場2カ所で、4モデルを生産。シアズは多目的車(MPV)「エルティガ」に続く人気車種で、2019年に販売した1万3,206台の約3割に当たる3,838台を占めた。スズキの国内新車市場でのシェアは約6割。今年3月には、21年9月の稼働を目指して新工場を建設する計画を明らかにしている。

セダン「シアズ」のマイナーチェンジモデルを紹介した、スズキのバーチャル発表会=14日、ヤンゴン(スズキ・ミャンマー・モーターのフェイスブックから)

セダン「シアズ」のマイナーチェンジモデルを紹介した、スズキのバーチャル発表会=14日、ヤンゴン(スズキ・ミャンマー・モーターのフェイスブックから)

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