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【シンガポール】シンガポール航空、運航再開で感染予防強化[運輸](2020/06/08)

シンガポール航空グループは、6~7月に一部の便の運航を再開するのに伴い、感染予防対策を強化する(同社提供)

シンガポール航空グループは、6~7月に一部の便の運航を再開するのに伴い、感染予防対策を強化する(同社提供)

シンガポール航空(SIA)グループは7日、6~7月に運休路線の一部を再開するのに伴い、乗客や自社従業員の感染予防対策を強化すると発表した。8日からは全乗客にサージカルマスクなどが入った「ケアキット」を配布する。

感染予防対策は、SIAのほか、短・中距離路線子会社シルクエアー、傘下の格安航空会社(LCC)スクートで導入。ケアキットには、サージカルマスクや抗菌おしぼり、手指消毒剤が含まれる。

機内食サービスについては、長距離路線のファーストクラス、ビジネスクラスで今月中旬から看板メニューやガーリックトーストなどの提供を復活させるほか、コースメニューも順次再開する。現在はトレーを1つだけ使って機内食を提供している。東南アジア、中国便は引き続き、水やスナックだけを提供する。

機内空調については、全ての機材にウイルスなどを除去できるHEPAフィルターを設置するほか、機内の空気を2~3分ごとに入れ替える。

SIA機内のトイレの大半には、非接触型の蛇口を設置。出発前にトイレを紫外線殺菌することも検討中だ。

空港では、乗客にスマートフォンの専用アプリやQRコードを使って搭乗券、荷物タグを印刷してもらう「Print-n-Go」サービスの導入を計画している。今後数カ月以内に、空港のラウンジや機内の食事を事前予約できるデジタルフード注文サービスも新たに導入する予定だ。

機内や空港内のSIA関連施設の清掃作業も強化する。機内では清掃を従来以上に徹底するほか、ヘッドホンや座席のヘッドレストカバー、枕カバー、毛布、ベッドシーツをフライトごとに交換する。ラウンジでは従来のビュッフェに代わり、アラカルト・メニューだけを提供する予定だ。

全ての乗客に対し、出発前に新型コロナの感染予防対策をまとめた電子パンフレットを配布する。シンガポールに向かう乗客には、搭乗前に口頭での健康申告や体温検査の実施を求める。

SIAは今月、大阪(関西空港)、アムステルダム、バルセロナ、クライストチャーチ、メルボルンなどの路線の運航を再開する。

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