【香港】天安門追悼集会、SNS活用し動画配信も[社会](2020/05/25)

民主派団体「香港市民支援愛国民主運動聯合会(支聯会)」は、6月4日に香港島中心部の公園で予定している恒例の「天安門事件犠牲者追悼集会(通称六四集会)」を警察が許可しなかった場合、各地で分散開催する方針だ。会員制交流サイト(SNS)を積極活用し、世界に向けて生中継動画を配信するという。24日付明報などが伝えた。

支聯会のフェイスブック(FB)で明らかにした。新型コロナウイルスの感染防止策として、政府が公共の場所で一定人数以上の集まりを禁じる「集合制限令」を6月4日まで延長したことで、例年の開催場所である香港島・銅鑼湾(コーズウェーベイ)ビクトリア公園での集会は許可されない可能性が高いとみているためだ。

今年のテーマは「真相・自由・生命――抗争」。支聯会メンバーが4日午後8時にビクトリア公園でろうそくをともし、市民にも域内各地でろうそくを一斉にともすよう呼び掛けている。午後8時9分から1分間黙とうし、8時半に終了する予定。活動の様子はインターネットで中継。ハッシュタグ(検索目印)「#6431truth」を付けて、FBやツイッター、インスタグラムなどで発信する。

支聯会は例年、六四集会直前の日曜日に天安門事件を非難するデモ行進を実施しているが、今月31日の今年の行進は警察が許可しなかった。支聯会は26日に不服を申し立てるとしているが、不許可の決定が覆る見込みは薄い。代替策として「遍地開花(あたり一面に花を咲かせる)」分散形式で追悼活動を行い、六四集会に使うろうそくを配布するという。

明報によると、中国全国人民代表大会常務委員会が立法化方針を決めた香港版国家安全法が今年夏にも施行された場合、来年の六四集会は許可されず、今年が最後の追悼集会になる可能性がある。中国政府は「天安門事件」を「国家転覆行為」としてタブー視しているためだ。

官営メディアのRTHKによると、支聯会は24日午前、香港にある天安門事件ゆかりの場所を巡る「長距離ラン」活動を実施。李卓人主席らメンバーが、集合制限令に抵触しない8人1組に分かれ、ビクトリア公園から中国国務院(中央政府)の出先機関、駐香港聯絡弁公室(中聯弁)がある西環までを走り切った。

■マカオでも不許可に

マカオの民主派政党、マカオ民主発展聯委会(民聯会)は21日、マカオ警察が20日、6月4日夜に計画していた六四集会を許可しなかったと発表した。新型コロナウイルスの感染防止規定違反が理由と説明している。民聯会は、現地では40日以上新規感染者が出ておらず、不許可の決定は実態に合わないとして、終審法院(最高裁)に提訴した。

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