【シンガポール】個人向け融資、3月は過去最大の下げ幅に[金融](2020/05/04)
シンガポール金融管理庁(MAS、中央銀行に相当)が発表した2020年3月の金融統計で、個人向け融資は前年同月比2.4%減少し、過去最大の下げ幅を記録した。特にクレジットカードが低迷した。
個人向けの銀行貸出残高は2,582億2,690万Sドル(約19兆5,000億円)となり、12カ月連続でマイナス成長。統計データをさかのぼることができる04年3月以降で最大の落ち込みをみせた。
クレジットカードは4.5%減。16年3月以降で初めてマイナスに転じた前月から下げ幅が拡大した。住宅ローンは1.5%減で11カ月連続、自動車ローンは1.3%減で4カ月連続、それぞれマイナス成長だった。
一方、法人向け融資は前年同月比5.5%増の4,341億7,000万Sドルだった。特にビジネスサービス向けが2割増と好調で、金融機関向けも9.7%増と伸びが高かった。