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【タイ】近代小売の信頼感、1Qは調査開始以来最低[商業](2020/04/30)

タイ商工会議所大学(UTCC)がこのほど発表した2020年第1四半期(1~3月)の「モダントレード(近代的な小売業態)信頼感指数(MTSI、高いほど好感)」は、前四半期から3.9ポイント下がって47.2となり、2四半期ぶりに下落した。指数は18年第3四半期に調査を開始してから初めて50台を下回り、過去最低となった。

第1四半期の「現在のMTSI」は前四半期から2.2ポイント下がって49.0、「将来のMTSI」は5.4ポイント下がって45.5とともに下落した。現在と将来のMTSIを項目別に見ると、全項目で将来の指数が現在の指数から悪化した。

また第1四半期と前四半期のMTSIを項目別に比較すると、全6項目で「変わらない」の割合が最も多く、「悪くなる・減る」が続いた。このうち「事業コスト」で「悪くなる・減る」と「良くなる・増える」の差が最も大きかった。

20年第2四半期の予測(前四半期比)では、全項目で「変わらない」が最多となり、「悪くなる・減る」が続いた。

モダントレード事業者は現在の状況について、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて政府が商業施設など一部事業所を閉鎖し、市民が自宅待機している状況で、事業運営が制限されていると指摘。政府の命令が突然だったため、従業員の配置計画や運転資金、借り入れなどが影響を受けた。オンラインで関税を逃れたとみられる商品などを不当に低い価格で販売する動きがあるほか、経済の停滞で消費者の購買力が低下していることがマイナス要因とした。

MTSIは18年第3四半期から四半期に1回実施。今回は3月23日~4月17日に全国のモダントレード事業者(スーパー、コンビニエンスストアなど)を対象に調査し、105社から回答を得た。

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