【タイ】非常事態宣言を1カ月延長[社会](2020/04/29)

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タイのプラユット首相は28日、今月30日を期限としていた非常事態宣言について、5月末まで延長すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に3月26日に発令していた。タイ国内の新規感染者は1桁台まで減少したが、政府は感染の第2波を警戒しており、同宣言による外国人の入国や夜間の外出、集会の禁止を継続する。閉鎖が命じられている商業施設などの営業再開については、今週中に可否を発表する見通しだ。

タイのプラユット首相は非常事態宣言を1カ月延長することを発表した=タイ、28日(NBTの配信映像より)

タイのプラユット首相は非常事態宣言を1カ月延長することを発表した=タイ、28日(NBTの配信映像より)

タイ政府は28日の閣議で非常事態宣言の延長を承認した。◇タイへの陸海空路での入国禁止◇午後10時から翌午前4時までの夜間外出禁止◇県境を越える移動の自粛◇人が多く集まる集会やイベント(宗教行事を含む)の禁止――を継続する。

一方、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの生活必需品を扱う店や銀行、持ち帰り用の飲食店などを除いて、閉鎖命令が出されている商業施設や娯楽施設などの営業再開について、プラユット首相は政府内で引き続き協議していると説明。今週中にも詳細を発表する見通しだという。

営業再開に当たっては、流行の第2波の発生を抑えるため、感染リスクや感染の拡大状況に応じて段階的に制限を緩和する方向で検討していると説明した。新型コロナウイルス感染症対策センターのタウィーシン報道官は27日の会見で、店舗や施設を感染リスクごとに「ホワイト」「グリーン」「イエロー」「レッド」の4区分に分類する案を説明。

ホワイトは、コンビニや公園など生活に不可欠な店舗や施設。グリーンはエアコンを備えた小型店舗などを想定。イエローは感染リスクが中程度で、エアコンを備え比較的大きな店舗や施設。感染リスクが高いレッドは、ボクシングスタジアムなどとした。

その上でプラユット首相は28日の会見で、緩和の実施は4段階に分け、14日ごとに追加の緩和の可否を検討すると説明。感染が拡大した場合は再び制限を強化するという。

地元メディアによると、バンコク首都庁(BMA)は、◇飲食店◇市場◇スポーツ施設◇公園◇理美容院◇動物病院◇歯科医院・保育園◇ゴルフコース・練習場――の8分野の店舗や施設の再開の許可を検討している。きょう29日にBMAの感染症委員会に提案して協議する。

飲食店はテーブルの間隔を1.5メートル以上離すことや酒類を提供しないことを条件とする方針だという。また、スポーツ施設はランニングやバドミントンといった直接人と接触しない種目向けに限定し、サッカーやバスケットボールなどの競技向けの施設は営業を認めない考え。

タイ政府は、3月中旬に国内で感染が拡大すると、同26日に非常事態宣言を発令。外出自粛の要請や在宅勤務の推奨、店舗や施設の閉鎖などをした上で、社会的距離(ソーシャル・ディスタンシング)を保つよう呼び掛け、部分的な都市封鎖(ロックダウン)で対策を推進してきた。

4月6日以降は、新規感染者が減少傾向に転じ、28日の新たな感染者は7人と、2日連続で1桁台にとどまっている。同日時点で新型コロナの感染が確認されていない県は9県、15日以上新たな感染者が出ていない県は51県となった。

■5月の祝日は予定通り

またプラユット首相は、28日の閣議で提案された、5月の祝日を延期する案を否決したことも明らかにした。これにより、5月1日(メーデー)、4日(国王戴冠記念日)、6日(仏誕節)、11日(王室始耕祭、官公庁のみ)は予定通り祝日となった。

新型コロナウイルス感染症対策センターは27日、人の移動を抑制するため、5月上旬に集中する祝日を延期する案を閣議に諮るとしていた。

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