【マレーシア】今年の失業率13%に上昇、雇用者連盟が試算[経済](2020/04/23)

マレーシア雇用者連盟(MEF)は、新型コロナウイルスの影響で、国内の失業率者数が今年は200万人に達し、失業率は13%に上昇するとの試算を明らかにした。失業率は、1998年のアジア通貨危機時(3.2%)や2009年の世界金融危機時(3.7%)を大きく上回り、過去最高になるとみている。22日付スターが伝えた。

マレーシア中央銀行は先に、今年の失業率を4%、失業者数を62万9,000人とする試算を公表していた。MEFのシャムスディン・バルダン理事は「中銀の見通しは楽観的すぎる」と批判した上で、「今年は労働市場に新たに50万人以上が供給されると予想され、この数字を含めない現状でも13%と試算している」と説明した。「マレーシア人の多くが、失業者は100万人単位で膨らむと考えている」と危機感を募らせる。

マレーシア統計局によると、今年2月の失業率は3.3%(失業者52万5,200人)だった。多くの企業が人員削減を検討する中、シャムスディン氏は「政府の給与補助金は不十分で、大企業の支援にならない」と指摘。大企業が倒産した場合、労働市場はより深刻な打撃を受けることになると警告する。

マレーシア製造業者連盟(FMM)のアンケート調査では、「減給や解雇なく向こう3~6カ月間、従業員を維持するには、給与補助金は不十分」と74%が回答している。

一方、マレーシア中小企業(SME)協会のマイケル・カン会長は、「多くの企業が採用を凍結し、解雇に動いている」と話す。同氏は「企業の生き残りは資金繰りにかかっている」と述べ、政府は給与補助金の支給要件を撤廃し、全従業員を対象にすべきだと訴えた。

オンライン人材採用大手モンスター・ドットコムによると、同社の採用活動の動向を示す「モンスター雇用指数(MEI)」は今年3月に前年同月比6%低下した。セクター別の下落率は、物流・運輸が18%と最大で、ホテルや外食などのホスピタリティーが8%などとなっている。

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