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【香港】キャセイの3月旅客90%減、貨物は36%減[運輸](2020/04/17)

香港の航空最大手、キャセイパシフィック航空(国泰航空)は16日、3月の旅客数が前年同月比で90.0%減の延べ31万1,128人だったと発表した。8カ月連続のマイナスで、減少幅は前月から25.6ポイント拡大した。

貨物・郵便取扱量は35.6%減の11万9,277トンだった。数値はいずれも100%子会社のキャセイドラゴン航空(国泰港龍航空)を含む。キャセイは、新型コロナウイルスの世界的感染拡大に伴う輸送需要の縮小に対応した運航便数の大幅削減と、香港を含む各国・地域の渡航制限と検疫強化が響いたと説明した。

搭乗率は34.6ポイント低下の49.3%。一方、貨物・郵便の積載率は9.0ポイント上昇の77.4%となった。

キャセイグループの林紹波(ロナルド・ラム)最高顧客・商務責任者(CCO)は3月の旅客輸送について、いずれのタイプの旅客も大幅に落ち込んだと説明。第3週は米国と英国に滞在する留学生を含む香港人が香港へ帰還したため減少幅が若干縮小したものの、香港の入境規制がさらに厳しくなったことに伴い、下旬の旅客は激減し、30日と31日は1日当たりの乗客が1,000人を割り込んだと明らかにした。貨物については、新型コロナウイルス関連でマスクや防護服といった医療物資、消毒液や医薬品の空輸需要が激増していると説明した。

林氏は4月についても1日の乗客は1,000人を下回ると厳しい見通しを表明。4月と5月の輸送能力を通常の3%に抑えるとともに、支出を削減して現金(キャッシュ)を確保し、危機を乗り越える方針を明らかにした。

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