【香港】2月の香港訪問客96%減、3月は一層減少か[観光](2020/03/17)

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香港政府観光局(HKTB)は16日、2月に香港を訪れた旅客数が前年同月比96.4%減の延べ約19万9,000人(速報値)だったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が同月8日以降、中国本土からの入境者に隔離措置を実施した影響を受けた。地元メディアによると、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時の約半分に沈んだ。3月の旅客数は一層減少すると予測しており、観光局は4億HKドル(約55億円)を拠出して業界の支援に乗り出す。

2月の旅客数の内訳を見ると、従来の主力である本土客が97.9%減の9万7,000人、本土客以外は90.2%減の10万2,000人と大きく落ち込んだ。市場別では近距離市場が94.0%減の3万6,000人、遠距離市場が85.2%減の4万3,000人となった。

春節(旧正月)のズレ(今年は1月、昨年は2月)の影響を相殺した1~2月では、前年同期比72.5%減の340万7,000人だった。うち本土客は73.9%減の263万3,000人、本土客以外は66.2%減の77万3,000人となった。

観光局によると、旅客数は本土からの入境者の強制検疫が始まる2月8日より前は1日当たり1万~2万人で推移していたが、同日以降は1日当たり平均約3,300人に急減した。うち約8割が本土客以外だった。

観光局の程鼎一(デーン・チェン)総幹事(事務局長)は「現在の1カ月の旅客数は昨年のピーク時の1日当たりの旅客数と変わらず、香港の観光と関連業界は深刻な打撃を受けている」と危機感をあらわにした。

■プロモーション展開へ

観光局は新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いた後、観光業が早期に活力を取り戻せるよう、業界の支援と共同プロモーションを行う方針を明らかにした。地場と海外の旅行会社やホテル、航空会社、観光地、小売り、飲食、MICE(会議、視察、国際会議、展示会・見本市)などの業界と協力する。

具体的には、小売業界と飲食業界が消費者向けに行うプロモーションに補助金を支給する。観光局が海外で行うトレードフェアなどの活動に業界関係者が参加する費用を免除し、関連する航空券代や宿泊料金などを補助する。また、主要市場の業界関係者を香港に招待し、視察をしてもらう。海外の業界関係者と協力し、消費者向けにプロモーション活動を行うことも盛り込んだ。MICE産業を推進するための資金援助も行う。

観光局は20/21年度(20年4月~21年3月)のプロモーション向け予算に、政府の追加予算を加えた11億2,000万HKドルを確保し、市場の状況を注視しながら、必要に応じて財源の調整を行うとしている。

香港の観光業界は、ウイルス感染防止を目的とした政府による入境制限の強化で海外向けのツアーも相次いで中止となっており、業界関係者の間では「氷河期に入った」との声が上がり始めている。

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