【タイ】２月失業率1.1％、前月並みも東北部で悪化［経済］（2020/03/17）

タイ国家統計局（ＮＳＯ）は、２月の全国の失業率（速報値）が前月並みの1.1％だったと発表した。バンコクで改善した一方、東北部で悪化した。前年同月比では0.3ポイント悪化した。

失業者数は前月比3.5％増の41万9,500人だった。このうち就業経験なし（新卒者など）が10.1％増の19万3,800人と全体を押し上げたものの、就業経験者は1.7％減の22万5,700人と改善した。就業経験者では、製造業が14.4％減の７万9,400人、農業が19.1％減の２万2,000人と改善した一方、商業・サービスは13.6％増の12万4,400人と悪化した。

地域別では、バンコクが31.9％減の３万9,200人、南部が7.9％減の６万7,500人と改善。東北部は47.0％増の９万7,600人、中部は4.2％増の15万5,100人、北部は1.3％増の６万200人と悪化した。

全国の労働人口は1.4％増の3,840万人、就業人口は1.2％増の3,763万人だった。就業人口の内訳は、商業・サービスが0.3％増の1,808万人で最多。農業が2.8％増の1,052万人、製造業が1.1％増の903万人で続いた。