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【香港】成長率マイナス0.9%に下方修正、DBS[経済](2020/03/19)

シンガポール系DBS銀行(香港)の謝家曦(サミュエル・ツェ)エコノミストは17日、香港の今年の実質域内総生産(GDP)成長率予測を従来のプラス1.5%からマイナス0.9%に下方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大で、小売業や観光業などを中心に香港経済が打撃を受けているためで、今後さらに予測を引き下げる可能性にも言及した。18日付香港文匯報などが伝えた。

四半期ベースの成長率見通しは、第1四半期(1~3月)をマイナス3.8%、第2四半期(4~6月)をマイナス3%とした。第3四半期(7~9月)については、ウイルス感染の拡大を止めることができれば、比較対象となる前年同期の数値が低かったことから反発する可能性があると説明した。ただ、感染状況が悪化すれば、「第3四半期もマイナス成長が続く可能性を排除できない」との見方を示した。

また、2019年12月~20年2月に9年ぶりの高水準となる3.7%(速報値)に跳ね上がった香港の失業率について、今後5%まで上昇すれば、住宅市場に一定の圧力を与えると指摘。住宅価格が1割以上下落する可能性もあるとし、「下落率が15%に達しても不思議ではない」と警戒感を強めた。

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