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【香港】経営難の香港航空、中国国際航空が支援か[運輸](2020/03/10)

経営難に陥っている香港の航空大手、香港航空(ホンコン・エアラインズ)が、財務面での救済を求めて中国国有航空大手の中国国際航空(エアチャイナ)と交渉を始めているもようだ。9日付サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)が複数の消息筋の話として伝えた。

消息筋によると、香港航空のデューデリジェンス(資産査定)を始めるために交渉を進めている企業の一つに中国国際航空が含まれるという。

香港航空を巡っては、同紙が昨年7月、中国国有の複合企業(コングロマリット)である中国中信集団(CITIC)、江蘇省無錫市政府系の無錫市交通産業集団、元香港政府政務長官の唐英年(ヘンリー・タン)氏の一族によるコンソーシアムが香港航空の株式取得に動いていると報じていた。このコンソーシアムは当初、香港航空に20億人民元(約300億円)以上を出資し、債務の一部を肩代わりする計画だったが、消息筋によると、最終的に株式取得の金額で折り合いがつかず、交渉が行き詰まったもよう。

唐氏は6日、同紙の取材に応じ、自身の一族がこの計画から撤退したことを認めている。

香港航空は先ごろ、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした旅客需要の落ち込みが経営に打撃を与えているとして、香港や海外で勤務する400人の解雇を決めるなど、厳しい経営状況が続いている。

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