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【マレーシア】長者番付、砂糖王が資産115億ドルで首位維持[経済](2020/03/06)

米経済誌フォーブスが5日発表した2020年版のマレーシア長者番付で、ロバート・クオック氏が首位となった。同氏は製糖事業で財をなした「砂糖王」として知られ、ホテル、不動産事業などを手掛けるクオック・グループの総帥。資産は115億米ドル(約1兆2,300億円)で、マレーシア版長者番付の首位を20年以上維持している。

富豪上位50人の資産総額は790億米ドルで、前年から7%減少した。通貨リンギ安とマレーシア株の下落により、減少は2年連続となる。クオック氏など4人の保有資産が、前年から10億米ドル以上目減りした。

通貨リンギ安の打撃を最も受けたのは、商業銀行大手パブリック・バンクの創業者、テー・ホンピョウ氏。資産は前年から18億5,000万米ドル減の48億5,000万米ドルとなり、順位は前年の3位から5位に下落した。

カジノ運営ゲンティン・グループのリム・コックタイ会長の資産は、前年から12億米ドル減の32億米ドル、コングロマリット、ハップセン・コンソリデーテッドの大株主であるラウ・チョウクン氏は11億ドル減の23億米ドルとなった。順位はそれぞれ7位と10位だった。

11位以下では、格安航空会社(LCC)大手、エアアジア・グループのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)とカマルディン・メラヌン会長(現在はともに停職中)が、資産を前年から3分の1以上減らした。それぞれ3億3,500万米ドル、3億1,500万米ドルで、順位は41位と43位だった。

一方、カンボジアで統合型カジノリゾート(IR)「ナガワールド」を運営する香港上場ナガ・コープを率いるチェン・リップケン氏は初のトップ5入り。ナガワールドが好調で、資産は前年から6%増の53億米ドルとなった。

トップ10はこのほか、銀行などのコングロマリット(複合企業)ホンリョン・グループを率いるクェック・レンチャン氏が2位で、資産は前年から3億米ドル増の97億米ドルとなった。3位は携帯サービスのマキシスなどの株式を保有する投資会社ウサハ・トゥガスを率いるアナンダ・クリシュナン氏。資産は59億米ドルで、前年から3億ドル減少した。

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