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【マレーシア】汚職委委員長が辞任、圧力なかったと強調[経済](2020/03/09)

マレーシア汚職防止委員会(MACC)のラティーファ・コヤ委員長は6日、ムヒディン首相に辞表を提出したと発表した。ラティーファ氏は声明で「自主的な決断だ。圧力があったという臆測には根拠がない」と述べた。今後は人権運動家としての活動に復帰するという。

ラティーファ氏は「MACCが汚職との闘いで妥協せず、勤勉であり続けるとの確信とともに辞任する」と強調した。また、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」の資金流用事件で海外に流出した資産を取り戻す取り組みについて、ムヒディン首相からの全面的な賛同を得たと述べた。

スター(電子版)によると、後任にはアザム・バキ副委員長の昇格が有力視されている。

ラティーファ氏は、モハド・シュクリ・アブドゥル氏の辞任に伴い、昨年6月に委員長に就任していた。人選にはマハティール前首相の意向が働いたとされる。

一方、首相府は6日、マハティール前首相の退任を受け先月28日に辞任した、検察トップのトミー・トーマス司法長官(AG)の後任に、国王が最高裁判所判事のイドルス・ハルン氏(65)を任命したと発表した。任期は同日から2年間。

トーマス氏は、背任罪などで公判中の元首相、ナジブ被告による1MDBを巡る巨額資金流用事件を担当していた。ナジブ被告の政党、統一マレー国民組織(UMNO)が支持したムヒディン氏が新首相に就任したため、公判に影響が出るとの懸念が出ている。

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