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【ベトナム】マルチ決済のテイクミーペイ、東南アに対応[IT](2020/03/04)

外国人旅行者向けサービスなどを手掛けるTakeMe(テイクミー、東京都千代田区)は3日、英国系の決済ネットワーク運営会社ラピッド(Rapyd)と提携したと発表した。提携の第1弾として、テイクミーが日本で展開するマルチ決済サービス「テイクミーペイ」で、東南アジア6カ国の決済サービス79種を利用可能とした。

ラピッドと2日にサービス提携を結び、同日からベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、シンガポールの決済サービスがテイクミーペイを通じて利用できるようにした。新たに追加したサービス数は、それぞれ34件、17件、15件、6件、5件、2件。既に対応している国際カードブランドや日本のQR決済、中国系の決済サービスの計20種に東南アジア各地のサービス手段を加えることで、外国人旅行者の利便性を広げた。

テイクミーは2015年設立で、19年3月にテイクミーペイのサービスを開始した。「世界中の決済を、ひとつに」をうたい、各社が提供する決済方法を一元的に管理・処理できるサービスを提供している。電子決済サービスの数が多くても、実店舗の従業員の混乱を軽減する。利用者は、自分が使いたいスマホ決済アプリで飲食店などのQRコードを読み込むことで支払いができ、外国人にとっても換金の手間を抑えることができる。

■東京オリンピックまでに世界対応

テイクミーは、7月24日に開幕する予定の東京オリンピックまでに、ラピッドの決済ネットワークでつながる世界100カ国以上、決済サービス900種以上に対応する予定だ。ラピッドは、「フィンテック・アズ・ア・サービス」企業として、決済手段や国境にとらわれない決済プラットフォームを構築しようとしている。

テイクミーの担当者はNNAに対し、「新型コロナウイルスによる肺炎の広がりで日本を訪れる外国人旅行者数が落ち込み、外国人による決済回数も減っているが、日本人のテイクミーペイの利用は増えている」と話した。新型肺炎が東京オリンピックにどう影響するかは不透明だが、新サービスを通じて消費者の利便性の向上を図っていく。

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