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【カンボジア】中国系が5G試験成功、基地局3千設置へ[IT](2020/03/06)

中国系通信企業のキングテル・コミュニケーションズは、カンボジアで第5世代(5G)移動通信システムの試験運用が成功を収めたと発表した。中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との協力を通じ、向こう2~3年でカンボジアの3,000カ所に5G基地局を設置する計画だ。クメール・タイムズ(電子版)が5日伝えた。

キングテルのヤン・ジアン・ピン会長によると、今年は5Gの試験事業として、基地局を650カ所に広げる計画。首都プノンペンや南部シアヌークビル州、北西部のバンテイメンチェイ州ポイペト、シエムレアプ州、バッタンバン州、南東部スバイリエン州バベットなど、主要な地域を対象にする。

年内に5Gシステムだけで構成するネットワーク「5Gスタンドアローン」を商業化し、カンボジア国民の9割以上が5Gを利用できるようにする計画。来年中にはさらに基地局を1,200カ所以上増設する予定だ。キングテルは昨年9月、広東省深セン市でファーウェイとパートナーシップ契約を締結している。

カンボジア通信監督機構(TRC)の広報官は、キングテルの5G試験運用が成功したことを歓迎した上で、「郵政省から5Gの商業化に向けた明確な方針が、早期に提示されることを望む」と話した。

国内ではキングテルのほか、ベトナム系メットフォン、マレーシア系スマート・アクシアタ、地場セルカード、シンガポール系サウスイーストアジア・テレコム・カンボジア(SEATEL)が5Gの試験運用を開始している。

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