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【インド】OECD、新型肺炎で経済成長率を下方修正[経済](2020/03/04)

経済協力開発機構(OECD)は2日に発表した経済見通しで、インドの2020/21年度の国内総生産(GDP)成長率を5.1%と予測した。新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が経済にもたらす影響への懸念から、昨年11月に発表した6.2%の予測から1.1ポイント引き下げた。引き下げ幅は、中国の0.8ポイントを上回った。

OECDは、金融市場や旅行業界への悪影響やサプライチェーンの混乱が、インドを含む全ての主要20カ国・地域(G20)の20年の経済成長を下押しすると指摘。21/22年度の成長率も11月の6.4%から5.6%に下方修正した。19/20年度の成長率は4.9%と予測した。

世界の今年の成長率予測は、11月の2.9%から2.4%に引き下げた。OECDのチーフエコノミストを務めるローレンス・ブーン氏によると、2.4%の世界成長率は08年に起こった金融危機以来の最低値だ。アジア太平洋地域、欧米、北アメリカなど、さらに多くの国で新型肺炎の感染が拡大した場合、11月予測の約半分の1.5%に低下する可能性もあると指摘する。

ブーン氏によると、中国は世界のGDPの17%、世界の貿易の11%を占めている。中国の20年のGDP成長率予測は11月時点より0.8ポイント低い、4.9%とした。

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