【中国】2月の景況感が過去最悪に、新型肺炎が影響[経済](2020/03/02)

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中国国家統計局と中国物流購買連合会は2月29日、景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が2月は35.7だったと発表した。前月から14.3ポイント急落し、2005年に同統計が始まって以来の最低を更新。新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の影響で、企業の景気実感と見通しが著しく悪化していることを裏付けた。

PMIは50を上回ると生産や受注の拡大を、下回ると縮小を意味する。過去の最低値は世界金融危機の08年11月に記録した38.8だったが、今回はこれをさらに3.1ポイント下回った。

製造業PMIを構成する指数はいずれも節目の50を大きく割り込んだ。中でも生産と新規受注は30にも届かず、それぞれ前月比23.5ポイント下落の27.8、22.1ポイント下落の29.3だった。もともと縮小傾向が続いていた雇用は31.8まで悪化。新規輸出受注は28.7となり、調査対象となった企業からは「新型肺炎の影響で受注の取り消しや納品の先送りが増えた」との声が上がっているという。

企業規模別の製造業PMIは大型企業が36.3、中型企業が35.5、小型企業が34.1で、それぞれ前月から14.1ポイント、14.6ポイント、14.5ポイントの下落となった。業界別では化学繊維、汎用(はんよう)設備、専用設備、自動車が30以下に落ち込んだ一方、農産品加工、食品・酒・飲料・茶は42以上で比較的安定しており、医薬製造も39.7と平均を上回った。

今後の市場見通しを示す生産経営活動予期指数は41.8と、前月比16.1ポイント低下した。

中国政府の製造業PMIは、3,000社を対象に今後の生産計画などを調査して算出している。

■非製造業、総合は30割り込む

サービス業や建築業の景況感悪化はさらに深刻だ。国家統計局と中国物流購買連合会が同日発表した2月の非製造業PMIは29.6と30を割り込み、前月から24.5ポイント急落した。非製造業PMIは過去に節目の50を下回ったことがなく、今回の新型肺炎による衝撃がいかに大きいものだったかがうかがえる。

内訳はサービス業が23.0ポイント下落の30.1、建築業は33.1ポイント下落の26.6だった。業界別では通信、インターネット・ソフトウエアが比較的安定していたのに対し、交通・運輸、宿泊・飲食、観光、住民サービスは軒並み20以下に落ち込んだ。金融は50を上回った。

非製造業PMIを構成する指数のうち、新規受注は24.1ポイント下落の26.5、販売価格は6.6ポイント下落の43.9、雇用は10.7ポイント下落の37.9となった。今後の市場見通しを示す業務活動予期指数は40.0で、前月を19.6ポイント下回った。

非製造業PMIの調査対象企業数は4,000社。

製造業PMIと非製造業PMIを加重平均して算出する総合PMIは、2月は前月比24.1ポイント下落の28.9だった。

■統計局「3月には改善」

前例のない落ち込みを見せた2月のPMIだが、統計局は明るい要素として企業の操業再開が進んでいることを指摘した。調査対象のうち大型・中型企業の再開率は2月25日時点で78.9%まで上がっており、3月末には90.8%に達する見通し。政府が打ち出した一連の企業救済策と相まって「3月のPMIは改善する」と予想している。

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