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【マレーシア】ランカウイ島で自動運転実証、パイオニア[車両](2020/02/07)

3D―LiDARセンサーを搭載した自動運転シャトルバス(パイオニア提供)

3D―LiDARセンサーを搭載した自動運転シャトルバス(パイオニア提供)

パイオニアは6日、マレーシア・クダ州ランカウイ島で先月から同日まで実施された、第5世代(5G)移動通信システムを使用した自動運転の実証実験に参加したと発表した。観光施設内で5G回線経由でデータ送受信を行う自動運転シャトルバスを運行。東南アジア諸国連合(ASEAN)での自動運転サービスの商用化に向けた取り組みの一環となる。

実証実験では、連結子会社のパイオニアスマートセンシングイノベーションズが開発した3D―LiDAR(ライダー)センサーを4人乗りの自動運転シャトルバスに搭載。1月22日~2月6日に島内のリゾート施設「メリタスペランギビーチリゾート&スパ」の敷地内を運行した。車両は、シンガポールの新興企業ムーバイタ(MooVita)が開発した。パイオニアは、3D―LiDARセンサーの量産を年内に開始する計画だ。

パイオニアの広報担当者によると、自動運転シャトルバスは1日に3~4回、敷地内のコテージなどを巡り、「約2週間の実証実験中に、宿泊者などが1日当たり40人ほど利用した」という。

同社は2018年より、一定の条件下でシステムが全ての操作を行う「レベル4」の自動運転サービスの商用化を目指し、ムーバイタと3D―LiDARセンサーを使った自動運転の実証実験を行っている。

3D―LiDARセンサーは、レーザー光で対象物までの正確な距離を測定し、遠方や周辺の状況をリアルタイムかつ立体的に把握することができるため、高度な自動運転の実現に不可欠とされている。

実証実験は、マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)が国内6州で実施する「5Gデモンストレーションプロジェクト」の一環という。

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