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【カンボジア】越国境での通関手続き、単一窓口化を検討[運輸](2019/12/25)

カンボジア南東部スバイリエン州バベットとベトナム南部タイニン省モクバイの国境検問所で、通関手続きなどを一本化する「シングル・ウィンドー」の検査施設の設置が検討されている。両国間の通関手続きを効率化し、越境貿易の拡大を図る。プノンペン・ポスト(電子版)が伝えた。

カンボジアのスン・チャントル公共事業・運輸相は19日、訪問先のバベットでベトナムのグエン・バン・テー運輸相と会談。国境ゲートの混雑の緩和に向けた対策を講じることで合意した。

合意には、シングル・ウィンドーの検査施設の設立に向けた調査のほか、検問所周辺のレーンの拡張、検問所の営業時間の延長、検問所を通過するトラックの目標台数の拡大(1日当たり500台から800台へ)が盛り込まれた。検査施設はベトナムが確保している50ヘクタールの土地に建設予定で、今後ベトナム側が検査施設の草案をカンボジア側に提出する。

これを受けて、カンボジア運送業者協会(CAMFFA)のシン・チャンティ会長は、「民間セクターは、バベットの国境ゲートの混雑緩和に向けた当局の支援を待ちわびていた」とコメント。その上で、「シングル・ウインドーの検査施設の設置だけでなく、トラックがもっと駐車できる広いスペースを確保してほしい」と要請した。

同氏によると、検問所周辺では荷物を積み替えるスペースなどが不足しており、国境を通過するのに1~2日の遅延が生じるケースもあるという。現状のバベット―モクバイの国境検問所における1日当たりのトラックの通過台数は、目標台数を下回る300~400台にとどまっている。

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