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【中国】コマニー、中国の間仕切り製販から撤退へ[製造](2019/12/24)

間仕切り(パーティション)大手のコマニー(石川県小松市)は23日、江蘇省南京市に設けている全額出資子会社の株式100%を中国企業に譲渡すると発表した。中国での間仕切りの市場認知と販売拡大を目的に設立したが、競争激化により収益確保が困難となっていた。株式譲渡に伴い、中国での間仕切り製販事業から全面的に撤退する。

子会社の格満林(南京)新型建材科技は2012年に設立。資本金は2,900万米ドル(約31億7,300万円)。中国国内向けに年間約60万平方メートルの間仕切りを生産していた。コマニーから6人が出向している。同社の海外事業担当者によると、同業他社の増加により市場競争が激しくなり、直近3年は赤字が続いていた。18年12月期は売上高1億3,400万元(約20億9,100万円)に対し1,800万元の純損失を計上した。

同子会社の全出資持分を企業管理コンサルティングを手掛ける南京若林企業管理諮詢に1億500万元で譲渡する。事業譲渡日は20年1月15日を予定。出資持分の譲渡に伴い、子会社に対する債権17億4,500万円を放棄する。

コマニーは中国でこのほか、上海市に資材調達を手掛ける完全子会社、南京市に建材販売の子会社をそれぞれ設けている。中国での製販終了に伴い、南京子会社は今後、作図事業のみに縮小する。

コマニーは21年3月期を最終年度とする中期経営計画で、売上高を380億円、純利益を21億7,000万円とする目標を掲げており、同時に事業の選択と集中を進めている。

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