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【インド】パナ、南部に配線器具の新工場=4カ所目[製造](2019/12/18)

新工場の外観イメージ(パナソニック提供)

新工場の外観イメージ(パナソニック提供)

パナソニックは17日、住宅事業や照明・配線器具を手掛けるライフソリューションズ社が、インド南部アンドラプラデシュ州のスリシティ工業団地に配線器具の新工場を設置すると発表した。投資額は29億4,600万ルピー(約45億5,000万円)で、2021年10月に稼働を予定。国内で4カ所目、南部で1カ所目となる配線器具工場を整備することで、建設ラッシュに伴う旺盛な需要に対応する。

ライフソリューションズ社のインド法人、パナソニック・ライフソリューションズ・インド(旧アンカーエレクトリカルズ)が整備する。初年度の生産能力は月860万個。

パナソニックは、インドは大都市・中規模都市の発展と年間の世帯所得が5,000米ドル(約55万円)を超える中間所得者層の大幅な増加を見込んでおり、「オフィスビルやマンションなどの建設が相次いでいる」と指摘。建設事業の増加に伴い、スイッチやコンセントといった配線器具の需要が高まっていることから、新工場の設置を決めたとしている。

スリシティ工場の延べ床面積は3万5,000平方メートル、稼働初年度の従業員数は約600人を予定。21年10月から配線器具、ファン、ブレーカー、電線の生産を順次開始する。

配線器具を含む電設資材はインド法人の主力商品で、既存の3工場は北部ハリドワル、西部ダマン、同カッチに立地。新工場整備により、21年度(21年4月~22年3月)の配線器具の生産能力はインド全体で月4,400万個となる見込みだ。

パナソニック・ライフソリューションズ・インドは電設資材のほかに照明器具などを生産している。19年3月末時点の資本金は44億3,000万ルピー、従業員数は9,166人。配線器具の既存3工場を含む、7工場を運営している。パナソニックは18年度に日本円にして約530億円だった同社の売上高を、21年度に1,000億円とする目標を掲げている。

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