【ミャンマー】日・ミャンマーの若手音楽家が演奏会[社会](2019/12/17)
日本のジュニア・フィルハーモニック・オーケストラの指導者である山本祐ノ介さんが中心となり、日本とミャンマーの若手音楽家たちが交流を始めた。14、15日には、ミャンマー最大都市ヤンゴンで初めての演奏会が行われた。
2013年からミャンマー国立交響楽団の指導に携わる山本さんが、両国の音楽の輪をさらに広げたいと発案。住友商事が主催し、国際交流基金が協力した。ミャンマー側から参加した11~18歳の24人と、ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ、山本さんを支援する日本の音楽家ら11人が集い、3日間にわたるワークショップを経て演奏会を実現した。
ヤンゴン日本人学校で15日に行われた演奏会には、ミャンマーや日本の子どもたち約150人が訪れ、「アイネクライネナハトムジーク」(モーツァルト)、「きらきら星幻想曲」(松原勝也編曲)など8曲に聴き入った。バイオリンやチェロなど各弦楽器の奏者が、楽器の特徴を見せながらソロ演奏を行う場面もあり、子どもたちは興味深そうに見守った。
演奏会を終えた山本さんは、「高い技術を持つミャンマーの若い世代がいることに驚かされた」と話した。長く海外の文化から閉ざされてきたミャンマーでも、教養や将来の夢として音楽に打ち込む人口は徐々に増えてきているようだ。
14日には経済特区(SEZ)の開発が進むヤンゴン郊外のティラワ地区でも演奏会があり、約200人が美しいクラシックの音色に耳を傾けた。