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【台湾】台湾プロ野球新球団、楽天モンキーズが誕生[社会](2019/12/18)

楽天は17日、今年買収した台湾プロ野球の人気チーム「ラミゴ・モンキーズ」の新チーム名を「楽天モンキーズ(楽天桃猿)」にすると発表した。台北市での発表会に出席した楽天の三木谷浩史会長兼社長は、「いずれは桃園市のホームスタジアムを満員にしたい」と意気込んだ。

発表会には三木谷会長のほか、楽天モンキーズが所属する中華職業棒球大聯盟(CPBL)の呉志揚会長(コミッショナー)なども出席した。

楽天は日本でも2004年からプロ野球チーム、東北楽天ゴールデンイーグルスを運営。三木谷会長は「日本のプロ野球人気はかつて衰退傾向にあったが、われわれがイーグルスで新しいことを次々と手掛けていく中、人気は回復した」とコメント。台湾でも革新的な球団経営を行い、台湾野球界や地域社会に貢献したいとの考えを示した。

具体的には、野球自体の魅力と音楽やその他エンターテインメント要素を用いた球場演出の両面を向上させていく方針。長期的な視点に立って、球団経営を行っていく意向も示した。

三木谷会長はNNAに対し、「いずれは桃園市のホームスタジアムを満員にしたい」と述べた。台湾のプロ野球チームは集客に苦戦しており、人気球団だったラミゴでも基本的には内野席のみを使用。やや高い目標とも言えるが、三木谷会長は「イーグルスのホームスタジアムは満員になっているが、仙台市(イーグルスのホームタウン)の人口は100万人。桃園市の人口が2倍であることを考えると、十分可能」との見方を示した。

楽天は08年に台湾市場に進出。電子商取引(EC)やクレジットカード、電子書籍など幅広く事業を展開しており、球団経営を通して、楽天ブランドの価値を一層高める狙いもある。

一方、呉コミッショナーは「楽天が自社の事業と連携したファン取り込みなど、新しい球団経営のノウハウを台湾にもたらしてくれる」と期待を寄せた。

楽天モンキーズの会長にはイーグルスの運営会社、楽天野球団の立花陽三社長が就任する。立花社長は楽天が保有するサッカーJリーグのチーム、ヴィッセル神戸の運営会社でも社長を務めている。

発表会では新しいユニホームも披露された。楽天モンキーズの現役選手や監督が実際にユニホームを着て登場した。

楽天は9月にラミゴの親会社で台湾の靴メーカー、老牛皮国際(ラ・ニュー・インターナショナル)と球団買収で基本合意。呉コミッショナーによると、CPBLの理事らによる最終的な承認を待っている状態だったが、先ごろ正式に買収が認められていた。

新球団のチーム名発表会に臨む楽天の三木谷浩史会長(後段中央)とCPBLの呉志揚コミッショナー(後段左)=17日、台北(NNA撮影)

新球団のチーム名発表会に臨む楽天の三木谷浩史会長(後段中央)とCPBLの呉志揚コミッショナー(後段左)=17日、台北(NNA撮影)

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