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【タイ】オーソトサパー、中部に瓶のリサイクル施設[製造](2019/12/12)

オーソトサパーが開設した使用済みガラス瓶のリサイクルセンター=タイ・サラブリ県(同社提供)

オーソトサパーが開設した使用済みガラス瓶のリサイクルセンター=タイ・サラブリ県(同社提供)

タイの消費材大手オーソトサパーは11日、中部サラブリ県に使用済みガラス瓶のリサイクルセンターを開設したと発表した。使用済みガラス瓶やガラスの破片を収集し、新たなガラス瓶の原料として再生利用する。

同リサイクルセンターは、ガラス瓶と空き缶を1日に最大1,000トン分別する処理能力を持つ。一般市民も使用済みガラス瓶を持ち込むことが可能としている。オーソトサパーが生産する飲料を中心とした商品の70%余りが、再生利用可能なガラス瓶に入っている。

同社のガラス瓶工場では、原材料としてカレット(ガラス製品を再生利用する際に粉砕したガラスくず)を最大90%使用している。再資源化したガラスの使用を10%増やすと、高炉のエネルギー消費量を2.5%削減でき、環境負荷の軽減につながるという。

同社はまた、「オーガニック・バイ・ベビーマイルド」ブランドの乳幼児用パーソナルケア商品のプラスチック製パッケージに再生利用可能なプラスチックを使用しているほか、詰め替え用商品の生産を推進するなど、環境負荷の軽減に注力している。

オーソトサパーは1891年設立。昨年10月にタイ証券取引所(SET)に上場した。主に、◇エナジードリンクやスポーツドリンク、コーヒーなど非アルコール飲料の生産・販売◇乳幼児や女性向けのパーソナルケア商品の生産・販売◇菓子の生産・販売や合弁およびOEM(相手先ブランドによる生産)契約に基づく自社商品の販売――の3分野を事業の柱としている。非アルコール飲料は、タイ国内に加え、25カ国・地域で販売している。

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