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【台湾】ハイライフ、秋田県の期間限定コーナー設置[商業](2019/12/06)

台湾のコンビニ大手「莱爾富便利商店(ハイライフ)」を運営する莱爾富国際は今月4日から、秋田県と提携し、域内の1,100店舗に秋田県の米菓を販売する期間限定コーナーを設ける。日本の物産品を積極的に扱うことで、他のコンビニとの差別化を図る狙いだ。

ハイライフは域内1,100店舗で秋田県産米菓のコーナーを設置した=5日、台北(NNA撮影)

ハイライフは域内1,100店舗で秋田県産米菓のコーナーを設置した=5日、台北(NNA撮影)

秋田県産米を使用した米菓の製造を手掛ける秋田いなふく米菓(秋田県秋田市)の6商品をレジ横スペースで販売。店舗入口には秋田県のポスターを張り出して県をPRする。期間は来年1月14日までで、期間中の同コーナーの売り上げは計120万台湾元(約430万円)を目指す。

ハイライフの担当者によると、レジ横スペースはその他の売り場に比べて売り上げが50%高いといい、目に付きやすい場所に置くことで、新商品への興味が高い台湾人の購入意欲を引き出す考え。期間中には秋田県産米と醤油の予約販売も計画している。

秋田県秋田うまいもの販売課の担当者によると、秋田県は食を通じてインバウンドを拡大することを輸出の方針としている。ハイライフとの提携は、「百貨店での物産展だけではなく、コンビニでイベントを展開することで、より市民の生活に近づけると考えた」と話した。

ハイライフは戦略の一つとして、輸入商品の販売に力を入れている。2018年には北海道フェアを実施し人気を集めた。秋田県は米どころとして台湾人の知名度も高いことから、同県の提案を受けて実施を決めた。

今後は九州や沖縄など、台湾人の旅行先として人気が高い地域の商品を中心に提携を進めていく方針。ハイライフの担当者は「コンビニがどこも似たようなサービスを行っている中、新しい挑戦がどれだけできるかが課題」と説明した。

■店舗拡大とECを強化

ハイライフは現在域内に約1,400店を展開する。来年は1,600店まで広げる計画で、古い駅舎が観光地となっている南投県の「集集駅」など特色ある場所への出店を強化する。

電子商取引(EC)にも力を入れる。同社のアプリでは店内で販売されている商品をあらかじめ購入して、どの店舗でも引き換えることができる。会員数は現在200万人で、来年中に20~30%増やす目標だ。

来年の売上高は今年から15~20%増を目指す。

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