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【マレーシア】小売売上高の伸び鈍化、3Qは1.8%[商業](2019/12/03)

マレーシアの市場調査会社リテール・グループ・マレーシア(RGM)は、第3四半期(7~9月)の小売売上高の伸び率が前年同期比1.8%にとどまったと明らかにした。第1四半期の3.8%、第2四半期の4.5%を下回った。前年同期の6.7%からは大きく減速した。

マレーシア小売業協会(MRA)加盟業者を対象に実施した調査を基にデータをまとめた。RGMは、第3四半期の結果がMRAによる当初予測の3.2%を下回ったことについて、「前年同期の大きな伸びが、17年同期の低成長のベース効果と、18年6~8月のGST(消費税)の実質撤廃によるタックスホリデー(一時免税措置)にけん引された売上増によるものとしても、第3四半期の伸び率は低すぎる」と失望感を示した。

店舗形態別の売上成長率は、「百貨店」が2.3%減、「スーパーマーケット・ハイパーマーケット」が3.2%減とマイナス成長。「薬局・パーソナルケア」が8%増と大きく伸びたほか、「ファッション・服飾雑貨」と、印刷サービスや子ども向け用品、テレビ通販などの「その他」もそれぞれ1.6%、5.5%伸びた。

物品・サービスを近い将来に購入する意欲を示す消費者心理指数は84.0と、前期の93.0から大幅に低下。購入意欲が旺盛か減退かの分かれ目となる100からさらに遠のく結果となった。

RGMは、第3四半期の不振が第4四半期まで続くとの見方から、今年の成長率予測を4.4%から3.7%に下方修正した。通年の小売売上高は1,075億リンギ(約2兆8,194億円)と予想している。

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