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【マレーシア】セルコムとマキシス、5G事業提携で合意[IT](2019/11/27)

マレーシアの通信大手セルコム・アクシアタとマキシスは25日、特定地域での第5世代(5G)移動通信システムの整備に関して提携すると発表した。両社の資産を相互活用して5Gの効率的な運営を実現し、政府が進める経済のデジタル化に寄与する狙いだ。

同日に締結した覚書(MOU)によると、両社は実用化に必要な周波数帯の割当を受けた後、5Gの導入地域で企業や個人の利便性向上につながる画期的な通信サービスを展開する方針。特定地域では協調関係を維持するが、他の地域ではそれぞれ自社の通信網を活用し、競合関係になる場合もあるとしている。

セルコムのモハマド・イドハム・ナワウィ最高経営責任者(CEO)は、「より高品質な顧客サービスの提供が可能となり、国際水準を満たした5G通信の実現に向けた大きな前進となる」とコメント。マキシスのギョクハン・オギュットCEOは、既にセルコムと通信塔や光ファイバー網の共有などの実績を持つことから、「資産の効率的な運用と5G事業を加速させることが可能になる」と指摘した。

両社は2年以上前から5G事業を視野に入れ、技術の評価や試験的な運営を実施してきた。セルコムは7月、国内初となる移動通信の実地試験をスランゴール州プタリンジャヤの本社などで開始。マキシスは来年下半期(7~12月)のサービス開始を目指し、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)から設備の供給を受ける契約を締結するなど、本格始動に向けて着々と準備を進めている。

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