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【香港】民主派対親中派、得票率では6対4=区議選[政治](2019/11/27)

24日の香港区議会(地方議会)選挙は、雌雄を争った民主派と親中派の得票率がそれぞれ56.7%と41.7%となり、直接選挙枠の議席配分率が85.2%(452議席)と13.1%(59議席)だったのに比べ僅差にとどまった。区議選は各選挙区の得票数が最も多い候補が一つの議席を独占する小選挙区制だったことが、民主派を圧勝に導いた。26日付香港経済日報が伝えた。

得票率を区議会ごとにみると、民主派の得票率が最も高かったのは新界の大埔区議会で61.1%。最低は香港島の湾仔区議会で50.2%だった。親中派が最高の得票率を確保したのは湾仔区議会の46.8%、最低は新界・西貢区議会の31.1%だった。

親中派の最低得票率が大埔区議会でなかったのは、「その他勢力」の得票率が0.4%にとどまったため。西貢区議会ではその他勢力の得票率が9.6%と高かったため、親中派は民主派(得票率59.3%)とその他勢力の両方に票を奪われる形となった。

香港の区議会選に採用されている小選挙区制は、比例代表制を採用している立法会(議会)議員の直接選挙と異なり、一般に得票率と獲得議席数の乖離(かいり)が大きくなる傾向がある。今回は投票率が過去最高の71.2%に達した結果、組織票に依存する親中派ではなく、浮動票比率の高い民主派に強い追い風が吹く形になった。

■離島区議会のみ親中派が過半数

18ある区議会のうち、直接選挙枠の全議席を民主派が独占した大埔区議会と九龍・黄大仙区議会をはじめとする17区議会は、民主派が過半数を制した。しかし離島区議会(定員18人)だけは親中派11議席、民主派7議席で、親中派が過半数を押さえた。同区議会では直接選挙でない郷事委員会(英国統治時代から新界と離島だけに存在する伝統的な行政諮問組織)の主席枠が8議席あり、郷事委主席は全員が親中派に属するため。

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