【タイ】グラブが電子財布を強化、実店舗取り込み[金融](2019/11/27)
シンガポールの配車サービス大手グラブのタイ法人グラブ・タイランドは25日、タイでスマートフォンを使ったモバイルウォレットサービス「グラブペイ・ウォレット」を正式に投入したと発表した。まずはカシコン銀行の協力で同サービスを展開。実店舗にQRコードの導入などを促し決済需要を取り込み、キャッシュレス化を推進する。
ウォレットでは、◇QRコードによる実店舗の決済◇グラブのアプリを通じた携帯利用料金の入金◇商品、エンターテインメント、旅行などの特典へのアクセス◇グラブが提供するサービスの割引パッケージへのアクセス――などを可能とする。タイでは現在、カシコン銀のアプリを通じてウォレットに入金できるようにしている。来年初めには、他の主要銀行からもウォレットへの入金を可能とする予定という。
グラブは、昨年にカシコン銀と戦略提携を結び、カシコン銀から5,000万米ドル(約54億円)の出資を受けた。今年7月にウォレットのベータ版を投入していた。
グラブは、タイでも消費者の生活を助けるサービスをまとめて提供する「スーパーアプリ」となりつつあると主張。同国参入は6年前で、配車サービスは現在18県20都市に展開している。